おぢか国際音楽祭3
おぢか島は風光明媚な人口3千人程の穏やかな島で、この国際音楽祭も今回7回目ということです。ここの島に国際交流が続けられるのも、小値賀の歴史と無縁とは思えないのです。その歴史は古く、歴史博物館には縄文前期、中期、後期の土器のかけらややじり、弥生の須恵器、有力豪族の存在を示す古墳の写真、遣唐使船時代から列強が争って各大陸に出て行った大航海時代の陶器の破片などが陳列されていました。南から黒潮と呼ばれる日本海流が、北からはりマン海流が流れ込む五島列島に位置する小値賀(おぢか)は古の時代からその潮の流れにのって南に向う航路にあたっていました。この島を通って中国やタイなどの南の国との交流が行われていました。小値賀のすぐ東に位置する平戸が江戸時代、オランダとの交易が許されていたのも、古くからその海外交流の歴史があったためと思われます。小値賀国際音楽祭の実行委員であり、今回私たちとのコンタクトパーソンであられる、立石さんや島の方皆さんがボランティアでこの国際音楽祭を毎年していらしゃいます。突然ではない、古くからあるなにかDNAのようなものが島の人に根付いていて、国際文化交流が行われているように感じる人が多いのではないでしょうか。この音楽祭の後も、オーストラリアやアメリカからホームスティを受け入れているそうですが、みなさん、この島から帰られるとホームシックにかかってしまうほど、この島の自然や心やさしい元気な人たちに馴染んでしまうそうです。この島を通ってかって遣唐使が行き来をして、大陸の文化がもたらされ、日本古来の文化と融合して、日本文化を作り上げてきました。まさにこれから世界の音楽がこの地で溶け合い、ひとつになり、文化が人を導いてくれますよう、世界が一つに溶け合いますようにと、ここにいらした方はきっと思ったはずです。
おぢか国際音楽祭の目的は演奏家を芸術の原点に立ち返られる豊かな自然において、真の音楽が生み出される場を創造し、芸術の発展に貢献するとともに、自然と共生する豊かで潤いのある社会環境の啓蒙・普及を目的とする、とパンフレットに記載されているとおりの体験を演奏家はなされたのではないでしょうか。
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